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京都女子大学 児童学科 深見ゼミ
10びーんず。
テーマソングを作ることで、私たちが日々何気なく耳にしている「テーマソング」についてもう一度考え直すことができました。有名なアニメ、店舗、キャラクターなどには、思い返してみると何かしらの「テーマソング」があることがほとんどです。普段聞き流してはいますが、きっと皆さんの頭の中にはしっかりと入っていていて、その曲を聞くと「何か」が頭に思い浮かび、楽しい気持ちになったり懐かしく感じたりすることがあるでしょう。今回作ったテーマソングも、ふと思い出したときにそんな風に「ぴっぱらん」に関わった皆さんの中の感情を、呼び起こせたらいいなと思いながら作りました。
私はこれから保育士になりますが、保育現場でも今回の研究を生かしてテーマソングを取り入れていこうと考えています。しかし、保育現場では、園のテーマソングは園歌とは違いまだまだ浸透していません。私は、登園時や自由遊びのときなど、日常の生活の中にテーマソングを取り入れることで、もっと子どもが安心するような空間を構成することができると思っています。子どもが大きくなってもその歌を聴いて、園でのことを懐かしく思い出すような素敵なテーマソングを作ることを目標としていきたいです。
・壁面装飾(写真1)のような楽しそうで、軽やかかつ親しみやすいイメージ
・木のおもちゃが多い(写真2)ため、それに合う柔らかく、素朴なイメージ
・「ぴっぱらん」の由来である、ピッパラの木(菩提樹)のイメージ
・1~2歳児向けなので、簡単でシンプルかつテンポが速すぎないもの
・「ぴっぱらん」という言葉の響きを生かしたメロディ
楽曲の完成
前田さんと深見先生のアドバイスの下、約三ヶ月かけてやっと完成した楽曲がこちらです。
①のアプリというのは、今回の場合は「GarageBand」のことになりますが、他のアプリを使う際も同じです。楽曲制作ソフトはただ音を打ち込むことだけはなく、音量を調節をしたり、音色を作ったり様々なことができます。その機能を使うか使わないかでは曲の質に雲泥の差がでてくるでしょう。私もまだまだ使いこなせていない部分があるので、これからも研究していく必要があると感じました。
②は、テーマソング作りだからこそ感じた部分です。自分の好きな曲を作るのではなく、テーマとなる題材を第1に考えていかなければなりません。例えば、メロディの音色1つでも、クラリネットがいいか、フルートがいいか、リコーダーがいいか、とかなり悩みましたが、そこでふと「ぴっぱらん」のイメージを思い出し、一番素朴でかわいらしいイメージがあるリコーダーに決定しました。
このようにそれぞれ1パートずつ題材に合うか合わないか考えながら、楽器を選ぶことで、よりイメージに近づけることができるのではと感じました。また、ここでは楽器の音色を例に出しましたが、音色だけでなくリズムや伴奏付け、メロディ作りにも同じことがいえます。
完成後の評価
楽曲完成後に「ぴっぱらん」に関わったスタッフ(計14名)に最初に聞いた楽曲の要望が実現できているか、楽曲の今後の使用方法はどうか、という内容のアンケートをとりました。
楽曲のイメージや要望は前ページにも書いた以下のものです。
このうち3つのイメージは概ね希望に添えており、「ぴっぱらん」のスタッフの方から満足してもらえましたが、『「ぴっぱらん」の由来である、ピッパラの木(菩提樹)のイメージ』については、半数から、あまりそういったイメージが曲から伝わってこないという回答が寄せられました。
この結果に対して、鉄琴を木琴にするなど、木を使った楽器をもう少し使った方が良かったのかもしれないという反省点が浮かびました。
また、今後の使用方法について、歌詞をつけるのはどうかと質問したところ、つけた方がいいという意見とつけない方がいいという意見が半々でした。歌詞をつけるにはもう少し曲のテンポを速くしリズム楽器を増やすなど、少し改善する必要があると感じました。
他の使用方法については、曲に合わせて楽器を鳴らしたり子どもと体を動かす、という意見や、キャラクターなどを作ってCMを作り、そのBGMとしてかけるなど様々な意見がでました。私はCMを作るという意見は「ぴっぱらん」の宣伝にもなり、多くの人に曲を聴いてもらうこともできるのでとても良いアイディアであると思いました。最初こそ、活動の自由遊びの際に流すためだけのテーマソングでしたが、いざ作ると色々なことに効果的に使うことができ、活動の幅も広がるのではと思います。テーマソングの可能性について改めて感じることができました。
詳しいアンケートの結果は↓です。
①制作に使うアプリの機能を知ること
②曲のイメージとテーマとなるもの(ここでは「ぴっぱらん」)のイメージがぴったり合っていること
テーマソングの作曲を初めて行ってみて、大切だと思ったことは2つあります。それは以下の2つです。
おわりに
作曲をして大切だと感じたこと
参考資料・使用ソフト
●参考資料
NHK ワールドプレミアㇺ (閲覧日 2017年7月3日)
http://nhkworldpremium.com/guide/genre.aspx?genre=10&ssl=false&c=26
厚生労働省 (閲覧日 2017年7月5日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/kosodate/index.html
●使用ソフト
Garage Band
https://itunes.apple.com/jp/app/garageband/id408709785?mt=8
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