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子ども向けコンサートにおける

「間」の重要性について

より良いコンサートを作るには…?

“10びーんず。”は2016年から子ども向けコンサート活動をしています。

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私たちはコンサートを重ねる中で、プログラム、演奏のクオリティ、スムーズな進行、映像、司会のテンション、子どもへの言葉かけなど、様々な角度から改善を試みて来ました。どれもより良いコンサートを作るためには欠かせないものですよね。

私は“10びーんず。”の司会者を担当してきましたが、司会者の視点から見てコンサート作りに特に重要だと感じたものがあります。

それは「間」です!

「間」ってなに? 

誰しもが日常生活の中で無意識のうちに「間」に触れていると思います。会話の間、人と人との間(距離)など…いろいろありますよね。​私はコンサートで司会者を担当しており、「間」が進行のスムーズさや聴き手の印象に大きな影響をもたらしているのではないか?と考えるようになりました。

“10びーんず。”のコンサートにおいて、「間」は大きく二種類に分けられることに気が付きました。​

① 良い効果をもたらす「間」

・演奏が始まる前の、期待感を生み出す「間」

吹奏楽やオーケストラのコンサート、アーティスト​のライブ等を見に行ったことがある方はイメージがつくのではないでしょうか。演奏が始まる前の静けさは、どんな音楽が始まるんだろう?という期待感を生み出すことができます。

・演奏終了直後の拍手を誘発する「間」

曲が終わると観客から拍手が起こります。しかし、演奏が終わってすぐに、「間」が全くない状態で司会者が話し始めたり、次の曲に移ったりすると、拍手をするタイミングが分からず、観客を戸惑わせてしまいますよね。曲が終わった後に少しの「間」をおくことで、観客に拍手のタイミングを伝えることができます。

② 改善すべき「間」

・観客を待たせてしまう「間」

特に“10びーんず。”は一人が複数の楽器を担当しており、曲と曲の間に移動や準備をすることが不可避です。その際に楽器の音や司会の言葉が全くない無音の状態では、観客を待たせることになり、ストレスを与えてしまいます。また、今何が起こっているのか、これから何が始まるのかが分からない、見通しの持てない状況は、子どもたちを不安な気持ちにさせたり、集中力をとぎれさせる原因となります。特に“10びーんず。”は子どもを対象に活動しているので、この「間」は避けるべきです。​

“10びーんず。”は当初、演奏自体のクオリティは比較的高いにも関わらず、コンサート全体の雰囲気がぎこちないということが課題でした。そこで私は上記の観客を待たせてしまう「間」がぎこちなさを生む大きな原因であると考え、いくつかの方法で改善を試みました。

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